安寧の地にいる幸運

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上記リンクがいつまで有効に働くかわからぬので念のため概要を記しておくと、「恋せぬふたり」というアロマンティック・アセクシュアルをテーマの一つにすえたNHKのドラマである。

このドラマを母から薦められて、NHKプラスの見逃し配信を滑り込みで一話だけ見たのだが、どうしてももやもやする部分が多くて好きになれなかった。性的指向がなんであろうと他者の気持ちを考えない発言や行動をする人物が多くて嫌悪感が拭えなくてつらい…だなんて、そしてそのような感想をそのまま母に伝えてしまった。母は今後の展開を踏まえて作品を肯定しつつ、しかし、「無理して見なくていい」と言ってくれた。それが本当にありがたかったと同時に、好きを薦めてくれた母の気持ちを裏切った自分に対して最終的には涙が込み上げてきて止められなくなってしまった。これ書きながら今もまだちょっとめそめそと泣いている。

これは、ここまでの人生でわずかながら覚えのある、(なんというかナルシストじみている発言かもしれないが、)『私なんぞに(恋愛的な)好意を抱いてくれた稀な人に対して、その思いに応えられない自分が申し訳なくて涙する』感情と同じ種類のものであった。

結局のところ自分がかなり当事者側なのでこのドラマをエンタメとしてうまく消化できない要素があるのではないかとも思うし、かつ、そもそも実写(三次元)が割と苦手なことも加わって倍率ドン!だドン!なんだよな。同じテーマの漫画やアニメならもっと前向きに見れたかもしれない。

あとまあ仕事がなんだか忙しいしプーチンに憤りとドン引きとドン引きとドン引きをしすぎてたりで現状のメンタルがさほど好調ではないことは自覚しているので、いつかもっと疲れていないタイミングで視聴できる機会があれば再挑戦したいです。このようなテーマの作品が生まれてきて放映されてきていること自体はいいなあと思いたいですし。